DVD 輸入盤

『ワルキューレ』全曲 ブロンシュウェグ演出、ラトル&ベルリン・フィル、ギャンビル、ウェストブローク、他(2007 ステレオ)(2DVD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BAC034
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ラトル&BPOの『ワルキューレ』が音質・画質優秀な映像作品に!
バイロイトで人気のウェストブロークがジークリンデ


2007年7月、エクサンプロヴァンス音楽祭のメインの劇場として、新築なったばかりのプロヴァンス大劇場で、ラトル指揮ベルリン・フィルによる『ワルキューレ』が上演されました。しかもオーケストラはラトルの手兵ベルリン・フィルというのですから、話題にならないはずがありません。
 何より素晴らしいのが、EMIのCDではおとなしすぎる音にマスタリングされてしまうラトル&ベルリン・フィルのサウンドが、ここでは本来のパワフルで輝かしいサウンドで収録されている点。ケタ違いの表現力を持つベルリン・フィルのプレイヤーたちが、ソロにトゥッティに意欲あふれる演奏を展開していることが優れた録音によりダイレクトに伝わってきます。これはこの作品におけるオーケストラ・パートが、もともと歌手と対等どころか、ときには完全に主役になっているというワーグナーのスコアの特徴をよく理解させてくれるものともいえるでしょう。
 ラトルの指揮は作品を隅々まで完全に掌握した見事なもので、ダイナミックな起伏に富みながらも響きは常に立体的であり、ソロのフレーズ一本に至るまで精妙なコントロールを欠かすことがなく、抒情的な場面でも決して単調に陥らずに濃密な雰囲気を醸成します。CDも含め、これほどオーケストラ・パートが雄弁な演奏は滅多にありません。
 歌手も高水準で、日本でもおなじみのロバート・ギャンビルのジークムント、ウィラード・ホワイトのヴォータン、エファ・ヨハンソンのブリュンヒルデ、スウェーデンの名メッゾ、リリ・パーシキヴィのフリッカといった力強い声を持つ面々に加え、2008年のバイロイト音楽祭でもジークリンデを歌い大絶賛されたエヴァ=マリア・ウェストブロークのジークリンデと、聴き応え満点。
 演出のステファヌ・ブロンシュウェグ(日本ではドイツ語風にブラウンシュヴァイクと読まれることも)は、1964年パリ生まれ。哲学と演劇を学び、フランスとドイツの劇場で活躍する注目の人物で、シンプルで見やすい舞台の中に薀蓄を込めたスタイルで好評を得ています。彼はラトルと『指環』のチクルスを完結させる予定。

【収録情報】
・ワーグナー:『ワルキューレ』全曲
 ロバート・ギャンビル(T ジークムント)
 エファ=マリア・ウェストブローク(S ジークリンデ)
 ミハイル・ペトレンコ(Bs フンディング)
 ウィラード・ホワイト(Br ヴォータン)
 エファ・ヨハンソン(S ブリュンヒルデ)
 リリ・パーシキヴィ(Ms フリッカ)、他
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サイモン・ラトル(指揮)
 演出:ステファヌ・ブロンシュウェグ

 収録:2007年7月、プロヴァンス大劇場(ライヴ)
 収録時間:約240分
 演奏時間:231分13秒

 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、ドルビーデジタル 5.1
 字幕:英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語
 NTSC
 Region All

DISC1
第1幕 00:01:17 / 01:06:53=01:05:36
第2幕 01:07:58 / 02:11:24=01:03:26(前半)
DISC2
第2幕 00:00:00 / 00:30:46=00:30:46(後半)
第3幕 00:31:27 / 01:42:52=01:11:25

収録曲   

ディスク   1

  • 01. レビューに記載

ディスク   2

  • 01. レビューに記載

総合評価

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ラトル好き・ベルリン・フィル好きの人は見...

投稿日:2015/12/18 (金)

ラトル好き・ベルリン・フィル好きの人は見ていいだろう。カラヤン以来のベルリン・フィルのワルキューレ。もちろんカラヤンの抑制された録音よりも、ベルリン・フィルらしいダイナミックな底力とスーパープレイを発揮する。総じてオケは指揮を含めてバイロイトでの数々名演を超えているわけではないが、合格点と言っていい。 歌手はジークリンデのエヴァ=マリア・ウェストブローク以外は突出しているわけではない。ギャンビルのジークムント、ホワイトのヴォータンは水準レベル。ただ小柄なエファ・ヨハンソンは視覚的に、ゲームやアニメのワルキューレキャラのようなブリュンヒルデだ。 通常ブリュンヒルデ=でかい声のオバハン歌手、ジークリンデ=リリックな美人歌手という図式常識だった。B=ニルソン、S=クレスパン、B=ヴァルナイ、S=ブロウェンスティーン、B=ジョーンズ、S=アルトマイヤー等々。 ところがここでは視覚的にも声楽的にもジークリンデのウェストブローク=大人の人妻、ブリュンヒルデのヨハンソン=希望乙女なのだ。これはワーグナーの意図にしたがったもので、私が知る限り初だ。ラトルが強く意識したものならこれは興味深い。 問題はブラウンシュヴァイクの演出。余計な過剰情報がない分最初は良かったが、最後の最後まで凡庸。ジャケット写真にあるように椅子3つに寝かせたブリュンヒルデの背後にちゃちな炎の映像を映写させる。ここでの魔の炎の陶酔感は皆無。シンプルで平凡な舞台は最後にヤマを作って見るモノを圧倒するのが作劇というものだが、本作は拍子抜け。火の映像をとってつけたようにそのまま映すようではプロの演出家としての基本的な素養にも疑問を感じる。 よってワルキューレの総合的な感動度合いとしての☆の数は3つ。

Friedlich さん | 所在地 | 不明

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期待して見たがいまいちの感を拭えない.ラ...

投稿日:2009/04/29 (水)

期待して見たがいまいちの感を拭えない.ラトル=BPhの響きは明晰だがライトモティーフの処理や和声感の移り変わりに鈍く、ドラマの展開に有機的に結びつくには至っていない.OAEとの《ラインの黄金》は素晴らしかっただけに残念.仏演劇界の大御所ブロンシュヴェイクの演出は室内劇的で丁寧なものであり、冒頭からしてふっと眠りに落ちるジークムントが印象に残るが、どうもこの人はオペラ歌手相手に本領を発揮できず(スカラ座での《ドン・カルロ》も、初日直前に題名役のフィリアノーティ降板の憂き目にあった)、そう何度も見る気にはなれない.

ombredouble さん | 東京都 | 不明

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まずBPOがなんといっても素晴らしいです。...

投稿日:2008/12/13 (土)

まずBPOがなんといっても素晴らしいです。歌手は、録音が悪いせいかどうか私にはわからないのですが、カーテンコールの喝采が本当かなと思ってしまうほどに、非力な音に聞こえます。演出も確かに緊張感に欠けますが、第3幕のワルキューレたちが登場すると、ワルキューレたちが女性であることをこのようにしっかり描いた演出は確かに興味深いと思いました。見栄を張る男という性と本音で生きる女という性のドラマという一面がこの楽劇にあることを教えられました。

ヨッシー さん | 神奈川 | 不明

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